2012年入社

伊平 晃司

報道記者

2012年
入社 技術部配属
テレビ朝日報道局で勤務
ニュース現場でビデオエンジニアとして音声や照明を担当
2016年
カメラマンとしてニュース現場で撮影を担当
2022年
報道制作部へ異動
テレビ朝日報道局ニュースセンターで社会部記者を担当
2023年
社会部 警視庁記者を担当

Q1.フレックスを志望した理由は?

就職活動時代に『報道』に関わる仕事がしたいと思い、様々な会社の説明会に参加しました。
そんな中、あまり調べもせず参加したはずのフレックスの説明会で、当時の人事の方の話を聞いていると、この会社は各部署が『報道の最前線にいる』、『報道陣として強い使命感を持っている』ことが伝わり、自分が働きたかったのはこういった会社だと思いました。そこからは他の会社で働く自分の姿が想像できず、フレックス一択で志望しました。

Q2.職場はどんな雰囲気?

技術部は、映像の撮影手法や映像表現とは何たるかを先輩や後輩と日夜議論し合う撮影集団という雰囲気です。特に思い出深いのは当時カメラになりたての20代の私に、一回り以上年上の40代や50代の大先輩たちが日々声をかけてくれて、成長させてくれたことです。
テレビ朝日報道局の社会部記者では、1つの事件事故のニュースを警視庁や司法、各省庁が連携し、放送に繋げている横の繋がりの強さを感じています。

Q3.仕事をしていて一番嬉しかったことは?

私が経験してきたカメラマンも記者も事件、事故、災害の場面が多く、そこには被害者がいます。正直、仕事をしていて嬉しかったことは今まで多くはありません。
その中で、取材対象者から放送後に『放送してもらって良かった』などの連絡を頂いた時は、苦しい胸のうちを話してもらったことで何か伝えられたことがあると感じます。
2022年、ある事故のご遺族に取材をした時には地上波での放送後、ABEMA NEWS内で取材をした者として記者解説をしました。地上波で伝えきれなかった部分も含め、取材中に感じたことを自分の言葉で話すというのは、記者としての責任も普段以上に感じます。私としても記者になり、初めての大きな企画でしたが、その放送後にご遺族から『私たちの代わりに思いを伝えてくれてありがとう』と言われた時は何度も足を運び、取材をさせてもらったことを思い出し、自分自身の取材が間違っていなかったと取材者として認めていただけと思えました。

Q4.仕事をしていて一番大変だったことは?

私が経験してきたカメラマンも記者もどうしても体力的に大変な場面があります。入社1年目の12月には笹子トンネルが崩落する事故があり、初動で現地入りしました。被害状況を1つでも伝えられるように雪が降る中、30時間ほどトンネルの入り口にいたのは今でも鮮明覚えています。また記者になり、より災害、事件、事故が如何に時を選ばずにやってくるか痛感しています。早朝4時前に北朝鮮が弾道ミサイルを発射、取材中に九州の大雨被害へ転戦、こういったことは日常的に起きます。ただコレを大変と感じるか使命感を感じるかが報道人としての分かれ道でもあるのかなと思います。

Q5.仕事で大事にしていることは?

私が仕事で最も大事にしていることは、会社の仲間にも、取材相手にも、自分自身にも嘘をつかないことです。
当たり前に思われるかもしれませんが、10年以上働いてきてコレが意外と難しいです。ちょっとしたことで、これくらいなら良いかと自分自身で勝手に線引きをしてしまいそうな時が仕事をしているといずれくると思います。でも嘘をつくと必ず発覚します。
我々の仕事では嘘をつくことは同僚に対しては誤報に繋がる、取材相手には騙して取材活動を行うなど報道人として許されざる行為に発展します。なので日頃から自分自身に対しても嘘つくことなく働くことを心がけています。

Q6.仕事で「やりがい」を感じるのはどんな時?

嬉しかったことに通じる部分がありますが、ある一つの企画を継続して取材をし、その放送ができた時には苦労と同時にやりがいを感じます。
コロナ禍で緊急事態宣言が出されたあとに、ある水族館の再開の軌跡を追いかけました。日々状況が変わる中、諦めずに再開に向けて取り組むスタッフの方々の姿を記録しましたが、誰も経験したことのない状況で取材も二転三転したりと、これまでとは違う苦労がありました。
その分、水族館とは関係を深めることができ、普段取材では入れない場所までカメラが入ることが出来たり、再開当日のスタッフの方の嬉しそうにお客さんを待っている表情など、苦労があったからこそ取材できた部分が多数あり、放送後には達成感とやりがいを感じました。

Q7.フレックスの良いところは?

新しいことにチャレンジすることと、スペシャリストの育成だと思います。
テレビ朝日報道局の社会部には、私のようにフレックスの技術部で10年以上勤務していた先輩や、20年近く編集部にいた大先輩も記者として働いています。これは会社が中堅•ベテラン社員になっても新しいことにチャレンジする場を作っている例だと感じ、私自身は今後のテレビ業界は今以上にマルチスキルが求められると感じていて挑戦させてもらっています。
一方で、その分野で他者から『この人でなくては!』と認められる存在もフレックス内には多くいます。例えば報道カメラマンの中ではこの人の名前を知らない人はいないと同業他社からも一目置かれる方が目の前で働いている姿を見られるというのは非常に勉強になります。
このチャレンジと育成を各部が連携して行える強さがフレックスの魅力だと思います。

Q8.求職者へのメッセージ

社会に出て学生時代に学んだことを活かせる人はごく稀だと思います。それ以上に求められるのは、その人の引き出しの多さだと思います。
私自身、一時期将棋担当をしていました。といっても将棋は子どもの頃に指したことがある程度…。担当となり必死に勉強しましたが、他社のベテラン将棋記者に比べれば当たり障りのない原稿しか書けませんでした。
しかし、これが将棋の引き出しを多く持っていれば1年目から10年、20年記者をやってきた人よりも活躍できるかもしれません。ぜひ、就職ばかりに目を向けず、いまある身の回りのことに多く触れ、引き出しを増やして、1年目から活躍する人材を目指してもらいたいと思います。

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